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笑うことしか出来ない私へ
第5章 ぬくもり

とは、思ったものの…
なかなか眠れない…。

先程見たホラー映画を思い出したり
眠れないあまりについつい余計なことばかり考えてしまう。

「こうた…」
「こうた…ねぇ、こうた…」
「起きてる?」

私は無反応のこうたを小声で呼ぶ。

「こう「っうるせーな!」

「わっ!ごめん。」

「なんで起こすんだよ!」

「怖くて寝れないよ」

「だからやめるか聞いただろ?
まったく…。」

そう言いながらもこうたは私を抱き締めてくれた。
私はこうたの腕に
自分の腕を絡めて顔を埋めた。

筋肉質だけど太くはなくて
細すぎもしない。

わざとらしくない腕の厚みと
このぬくもりが本当に心地よくて、好き。
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