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百舌鳥 2
第1章 迷える子羊
部屋に戻ったら戻ったで

壁やそこらじゅうにある写真やプリクラを見ては悲しむ

いや

辛いだけだ


迷う俺

捨てる?

残す?

そう考えてもまた辛い

やはり捨てよう

ゴミ袋を用意して

1つ1つの思い出を分別していった
なるべく悲しまないように鼻歌を歌う

特にどうでもいい思いつきのメロディー

それほどに悲しみが強すぎるからだ


結局捨てれないまま分別したゴミを部屋の隅に寄せていただけだった


寝ようにも寝られない…

また涙が溢れていた…


全てを曝け出して受けとめてくれる女なんてこの世にいないのか?

どうせ女は裏切る

そう思うのか?

そう思う事で少しでも自分を楽にさせようとしているのか?

わからなかった…
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