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片想いの行方 2
第12章 叶わない願い
立ち上がった奈々さんが大きな声でヒメを呼ぶと
携帯から目線を上げて、10メートルくらい先でヒメが立ち止まった。
「こっちこっち♡」
「奈々さん」
「久しぶり♡
あぁ、目の保養になるわ~」
MDチームのほとんどが喫煙スペースに行く中、ヒメだけこちらに近付いてくる。
え、く、来るの?///
今までヒメの事を考えていたから、ちょっと焦る。
周りの女の子の視線を集めてるけど、奈々さんは全然気にしていないようだ。
この席が少し離れた端っこで良かった……
「ごめんね~呼びとめちゃって」
「いや、いいんです。
俺は吸わねぇって言ってんのに、無理矢理連れてこられただけだから」
「あはは、男同士なのに~」
「野郎にもモテるんすよ」
分かるわ~と笑う奈々さんは、ヒメが横に並ぶと同時に立ち上がった。
「じゃあ、邪魔物は退散♪
ごゆっくり~♡」
「な、奈々さん……!」
「ヒメくん、美和ちゃん最近考え込んでるっていうか、眠そ~なのよ~。
ま、ヒメくんのせいかもしれないけど?」
「~~~!///」
「休憩終わるまであと20分あるから、午後の仕事までに目覚ましてあげてね♡」
奈々さんはニシシッと笑って私の頭をポンっと叩くと
そのまま先に屋上を後にした。
携帯から目線を上げて、10メートルくらい先でヒメが立ち止まった。
「こっちこっち♡」
「奈々さん」
「久しぶり♡
あぁ、目の保養になるわ~」
MDチームのほとんどが喫煙スペースに行く中、ヒメだけこちらに近付いてくる。
え、く、来るの?///
今までヒメの事を考えていたから、ちょっと焦る。
周りの女の子の視線を集めてるけど、奈々さんは全然気にしていないようだ。
この席が少し離れた端っこで良かった……
「ごめんね~呼びとめちゃって」
「いや、いいんです。
俺は吸わねぇって言ってんのに、無理矢理連れてこられただけだから」
「あはは、男同士なのに~」
「野郎にもモテるんすよ」
分かるわ~と笑う奈々さんは、ヒメが横に並ぶと同時に立ち上がった。
「じゃあ、邪魔物は退散♪
ごゆっくり~♡」
「な、奈々さん……!」
「ヒメくん、美和ちゃん最近考え込んでるっていうか、眠そ~なのよ~。
ま、ヒメくんのせいかもしれないけど?」
「~~~!///」
「休憩終わるまであと20分あるから、午後の仕事までに目覚ましてあげてね♡」
奈々さんはニシシッと笑って私の頭をポンっと叩くと
そのまま先に屋上を後にした。