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片想いの行方 2
第2章 ☆立場逆転

エレベーターが着く。


「じゃあ、先に行ってるね。
会社出るとき、また電話し……
………!!」


エレベーターの扉が開いた瞬間

一歩足を踏み出した美和を、後ろからぐっと引き寄せた。


「……ヒメ……っ ん……!」


エレベーターの扉を片手で押さえて

もうひとつの手で美和をがっちり抱えて、その唇にキスをする。


「………っ……んんーっ」


舌を絡めて、美和の体から力が抜けるのを確認してから

俺はそっと唇を離した。


「充電完了。
続きは帰ってからな」

「~~~~!!///」


顔を真っ赤にして、プルプル震える美和を乗せてから

俺は一歩下がり、笑って手を挙げた。


「…………」


キスしたことで、少しだけ復活したけど

美和に完全に惚れてる俺は、まだモヤモヤした気分を残しながら

再び上がってくるエレベーターを待った。
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