この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
片想いの行方 2
第14章 行かないで
『………ヒメ?』

「蓮、お前だって悪くねぇ」


俺と同じように、ずっと美和を想い続けていた。

あの頃、蓮がどれだけ美和を愛していて、大切にしていたか

この俺が1番よく知っている。


「お前の……CAの彼女だって
何一つ悪くないんだ」

『…………!』


約2ヶ月前のバレンタイン当日、偶然出会った空港で

蓮の真意を代弁した俺に、涙を浮かべてありがとうと言った彼女を思い出す。

彼女こそ、蓮を理解し、蓮と共に歩むことの出来る女だ。

………2人が固い絆で結ばれていることだって、充分分かってる。


『……………』


蓮は、沈黙したまま何も言わない。

さっきから繰り返している、意味不明な俺の言葉を

表情の見えない中でも、奴は既に感知したんじゃねーかと思ってしまう。


歩道の端の、街灯の下で

俺は携帯を耳にあてたまま、その場にしゃがみこんだ。
/249ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ