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片想いの行方 2
第15章 2人の絆
蓮くんは目を開けると

その綺麗な瞳で、真っ直ぐ私を見つめた。



「………だから、美和。

泣かないで」


「…………っ」



自分でも気付かないうちに

私の目からは涙が溢れていて

蓮くんの優しい頬笑みが、滲んでしまうほど

涙腺が壊れたように、あとからあとから滴が頬をつたう。



「ヒメの為に笑ってやって。

お前の笑顔は……

今までも、これからも

ヒメを1番幸せにするから」



極上の笑顔を浮かべた蓮くんは、そっと右手を上げると

小指を伸ばして、私の前に差し出した。



「………約束だよ、美和。

ヒメを幸せにできるのは

お前ただ1人だけなんだ」

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