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片想いの行方 2
第15章 2人の絆
「………美和」
一瞬、目線を落とした私に
蓮くんが静かに語りかけた。
「……どんなに強く想っていても
愛情を形として捉えることはできないよな」
「…………?」
「それは
想い合ってる本人達が、一番見え難いんだ」
……蓮くん……?
蓮くんの言葉を聞いて、私は再び顔を上げる。
すると
蓮くんはゆっくりと瞼を閉じた。
「……だけど、俺には見えるよ。
美和とヒメの絆が
この目に、はっきりと映ってる」
「…………!!」
「心配するな。
お前達が不安になったら、俺がいつでもその糸を繋いでやる。
永遠なんだって、証明してやるから。
……何度も、何度でも」