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片想いの行方 2
第17章 幸せの花びら
「…………っ」
胸に何かが込み上げてきて、締め付けられるように苦しくなる。
……そんなの、今言った短い言葉だけで
もう、一発で分かっちゃったよ……
……そうか、そうだったんだ。
あの当時、ヒメの片想いの相手は………
「それで気付いたんだよ」
「………え?」
「大学の時、ヒカルが俺を遠くから見つめる眼差しが
当時のそいつに、ちょっと似てたんだよね」
「…………!!」
「ヒカルちゃんの瞳が、恋する乙女全開だったから。
ハタチの僕は、不覚にもドキドキしてました」
~~~は!?///
思わずズッコケそうになったあたしを見て、蓮は爽やかに微笑んだ。
……な、なんだそりゃ……
切ない気分から一転し、ボッと顔が火照ってくる。
「だとしても言うなよって感じだよな。
こーいうのを、デリカシー無い男って言うんだ」
「~~~~っ」
「俺ってそーいう嫌な奴だから。
気持ち少し冷めたんじゃない?」
蓮は声に出して笑うと、テーブルに置かれた伝票を持って立ち上がった。
………会計をする後ろ姿を唖然として見つめる。
人の気持ちに気付いてて、デリカシーが無くて、嫌な男。
「…………」
………ごめん、蓮。
残念ながら、あたしは全くそうは思えない。
ただ、あんたの魅力がさらに増しただけだ。
胸に何かが込み上げてきて、締め付けられるように苦しくなる。
……そんなの、今言った短い言葉だけで
もう、一発で分かっちゃったよ……
……そうか、そうだったんだ。
あの当時、ヒメの片想いの相手は………
「それで気付いたんだよ」
「………え?」
「大学の時、ヒカルが俺を遠くから見つめる眼差しが
当時のそいつに、ちょっと似てたんだよね」
「…………!!」
「ヒカルちゃんの瞳が、恋する乙女全開だったから。
ハタチの僕は、不覚にもドキドキしてました」
~~~は!?///
思わずズッコケそうになったあたしを見て、蓮は爽やかに微笑んだ。
……な、なんだそりゃ……
切ない気分から一転し、ボッと顔が火照ってくる。
「だとしても言うなよって感じだよな。
こーいうのを、デリカシー無い男って言うんだ」
「~~~~っ」
「俺ってそーいう嫌な奴だから。
気持ち少し冷めたんじゃない?」
蓮は声に出して笑うと、テーブルに置かれた伝票を持って立ち上がった。
………会計をする後ろ姿を唖然として見つめる。
人の気持ちに気付いてて、デリカシーが無くて、嫌な男。
「…………」
………ごめん、蓮。
残念ながら、あたしは全くそうは思えない。
ただ、あんたの魅力がさらに増しただけだ。