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片想いの行方 2
第17章 幸せの花びら
「さすがモテる男は違うな♡」
「………?」
「告白される回数が多いから
自分の事が好きなんだって、言われる前に分かっちゃうんだねぇ」
……自分でも、ちょっと意地悪な発言だなって思う。
蓮は困ったように小さく笑った。
「……まぁ、否定はしないけど。
ヒカルの場合は……ちょっと特別」
「……え?」
ドキッとして、顔を上げる。
少し遠くを見るように、蓮の瞳が切なく揺れた。
「……俺さ、高校の時に好きな女がいて。
1年っていう短い時間だったけど、俺の彼女になってくれたんだ」
「…………!」
「部活とスクールばかりで、恋人らしいことは滅多にできなくてさ。
たまに一緒に帰ったりする程度だったし
付き合ってることを知らない奴の方が、多かったかもしれないな」
蓮が懐かしそうに目を細めるから、一層鼓動が早くなる。
……蓮が、自分から過去の恋愛話をするなんて初めてだ……
「………その時、すぐ近くに
彼女の事をもっと好きな男がいたんだよ」
「…………!!」
「当時から多方面にファンがいる人気者で、周りには常に女がいる。
金に近い茶髪で、アクセなんかも付けまくりのチャラい遊び人を気取っててさ。
………だけど
ふと気付くと、そいつはいつも………
俺といる彼女を、陰から見つめてた」
「………?」
「告白される回数が多いから
自分の事が好きなんだって、言われる前に分かっちゃうんだねぇ」
……自分でも、ちょっと意地悪な発言だなって思う。
蓮は困ったように小さく笑った。
「……まぁ、否定はしないけど。
ヒカルの場合は……ちょっと特別」
「……え?」
ドキッとして、顔を上げる。
少し遠くを見るように、蓮の瞳が切なく揺れた。
「……俺さ、高校の時に好きな女がいて。
1年っていう短い時間だったけど、俺の彼女になってくれたんだ」
「…………!」
「部活とスクールばかりで、恋人らしいことは滅多にできなくてさ。
たまに一緒に帰ったりする程度だったし
付き合ってることを知らない奴の方が、多かったかもしれないな」
蓮が懐かしそうに目を細めるから、一層鼓動が早くなる。
……蓮が、自分から過去の恋愛話をするなんて初めてだ……
「………その時、すぐ近くに
彼女の事をもっと好きな男がいたんだよ」
「…………!!」
「当時から多方面にファンがいる人気者で、周りには常に女がいる。
金に近い茶髪で、アクセなんかも付けまくりのチャラい遊び人を気取っててさ。
………だけど
ふと気付くと、そいつはいつも………
俺といる彼女を、陰から見つめてた」