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片想いの行方 2
第19章 入会
.。.:* side ヒカル *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*
「店長、表の自動ドアの電源切ってきますねー」
「へーい……よろしくー」
金曜日、夜8時。
閉店時間になり、最後のお客さんもちょうど帰ったタイミングだったので
いつもと同じように、アルバイトの女の子が扉を閉めにカウンターから出ていった。
レジ閉めの為に戻ってきたもう1人の社員が、あたしを見て苦笑いを浮かべる。
「ヒカルさん、眉間にすごいシワ寄ってる。
やっぱり今月も4位ですか?」
「あとちょっとなんだけど、この差が一向に縮まらん。
この3店舗、完全に不動の地位を築いてるわ」
「銀座・新宿・表参道……
確かに売上TOP3の常連ですねぇ」
お金をコインケースに入れながら、社員の子も溜息をつく。
客単価はうちの方が上なんだけど、来客数が少ないんだよな~
テナントじゃなくて路面店ってのもあるし。
昨日までの全店の売上報告画面をじ~っと睨んでみても
上から4番目のうちの店は動かない。
………長年の片想いが空に舞って、スッキリした心で仕事に打ち込んでるというのに
結果が伴わないんじゃ、気合いも空回りって感じ。
「店長、表の自動ドアの電源切ってきますねー」
「へーい……よろしくー」
金曜日、夜8時。
閉店時間になり、最後のお客さんもちょうど帰ったタイミングだったので
いつもと同じように、アルバイトの女の子が扉を閉めにカウンターから出ていった。
レジ閉めの為に戻ってきたもう1人の社員が、あたしを見て苦笑いを浮かべる。
「ヒカルさん、眉間にすごいシワ寄ってる。
やっぱり今月も4位ですか?」
「あとちょっとなんだけど、この差が一向に縮まらん。
この3店舗、完全に不動の地位を築いてるわ」
「銀座・新宿・表参道……
確かに売上TOP3の常連ですねぇ」
お金をコインケースに入れながら、社員の子も溜息をつく。
客単価はうちの方が上なんだけど、来客数が少ないんだよな~
テナントじゃなくて路面店ってのもあるし。
昨日までの全店の売上報告画面をじ~っと睨んでみても
上から4番目のうちの店は動かない。
………長年の片想いが空に舞って、スッキリした心で仕事に打ち込んでるというのに
結果が伴わないんじゃ、気合いも空回りって感じ。