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片想いの行方 2
第19章 入会
「私も今月は本気で1位目指してたのになぁ。
せっかく本社の姫宮さんにお近付きになれるチャンスだったのに」
「……あんた、店長会出てないのに何で知ってるの?」
「え~販売スタッフはもう全員知ってるんじゃないですか?
社内の掲示板でも広がってましたし」
「…………」
大型連休前だというのに、4月の売上はどこの店舗も平均より上がっている。
まさかそれが、そんなくだらない理由からきてるなんて思いたくないけど。
………3週間前のあの日
あの茶髪に助けられたのは、間違いがないから
蓮とも、ヒメとも、あの日以来特に連絡を取っていないけど
彼らの魅力は、あたしの中で確実に増してしまった。
………そんなの、絶対に言わないけどさっ。
「1位は無理にしても、せめてあとひとつ順位上げたいよなぁ」
「そうですね~。
でも今日は4月最終日なわけで……」
「そう。
そんでもって閉店したこの時間に、どう足掻いても無理ってこと」
ノートパソコンを閉じて、自虐の言葉を発しながら笑い合う。
「せめて、VIPでも来てくれてたら……」
「て、て、店長……!!!」
せっかく本社の姫宮さんにお近付きになれるチャンスだったのに」
「……あんた、店長会出てないのに何で知ってるの?」
「え~販売スタッフはもう全員知ってるんじゃないですか?
社内の掲示板でも広がってましたし」
「…………」
大型連休前だというのに、4月の売上はどこの店舗も平均より上がっている。
まさかそれが、そんなくだらない理由からきてるなんて思いたくないけど。
………3週間前のあの日
あの茶髪に助けられたのは、間違いがないから
蓮とも、ヒメとも、あの日以来特に連絡を取っていないけど
彼らの魅力は、あたしの中で確実に増してしまった。
………そんなの、絶対に言わないけどさっ。
「1位は無理にしても、せめてあとひとつ順位上げたいよなぁ」
「そうですね~。
でも今日は4月最終日なわけで……」
「そう。
そんでもって閉店したこの時間に、どう足掻いても無理ってこと」
ノートパソコンを閉じて、自虐の言葉を発しながら笑い合う。
「せめて、VIPでも来てくれてたら……」
「て、て、店長……!!!」