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片想いの行方 2
第20章 フライングプロポー…ズ?
“ くん ” を取っ払った、甘い声で呼んだ俺の名は

まるで天使が奏でる鐘の音のように、俺の為だけに響き渡る。

美和は布団を手繰り寄せて、顔だけ半分出して俺を見つめると

消えそうな小さな声で………


「……気が早いけど、練習♡」


そう言って耳まで真っ赤にしながら、すぽっと布団の中へ隠れた。


「……………」


一塁ベースに歩かせたつもりが

時間差でかっ飛ばされた一打によって、続投不可能。

………やられた。

ど真ん中に直撃されて、もう何も言えねぇ。

溢れる熱い想いが、感激のあまり目の奥に集中して


………どうしてくれんの?


「………美和」


勢い任せの俺のプロポーズは


曖昧な返事のままだけど


それより何より、甘い音色をもう一度………


布団を捲って、その愛しい体を包むように抱きしめた。


「………今の、もう1回言って」















片想いの行方/続編

♡おしまい♡
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