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片想いの行方 2
第4章 ☆甘い夜
………気持ちに応えてくれるどころか
その100倍返しで、溺れそうなんだけど。
くらくらと眩暈さえしてきた俺の横に
ケーキの箱とフォークを持って、美和が座った。
「でも1週間後って、ヒメはミラノに出張だよね?」
「………そうだな」
「じゃあ、2週間後にまた逢おうね」
「………そうだね」
ケーキの周りにあるチョコレートを、1粒取り出して
美和は笑顔で俺の口に運んだ。
「今のはビターだから、ほろ苦いでしょ?」
「……………」
ビターだろうがなんだろうが、俺には激甘すぎて、既に体が溶けそうだ。
そして、何よりも甘くて可愛い美和の笑顔。
蓮の言う通り
俺は一生、片想いのままかもしれない。
片想いの行方☆番外編/ヒメ×美和
♡おしまい♡
次は蓮×瑠璃を綴ります。