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片想いの行方 2
第8章 ★結局、仲良し
★…side 蓮


……さっきまでの俺は、俺じゃない。


普段、いくら本来の姿を隠してるからといって

あれが俺だとは、到底考えられない。

瑠璃と別れて、搭乗手続きを済ませた後のラウンジゲート。

俺は窓際の待合ソファに腰掛けて、1人で項垂れていた。


「……全部、瑠璃のせいだ……」


ここに来るまでの自分の言動が痛すぎて、独り言が止まらない。


瑠璃の優しさに感激して、熱い気持ちと愛しさが止めどなく溢れてしまった。

口にした想いに、嘘は無い。

……だからといって、あんな公共の場で愛を叫ぶ必要ねーだろ。


涙目で俺を見つめる瞳と、いつも凛としている瑠璃の乱れた姿に

欲望が暴れ出してしまった。

……だからといって、彼女の職場で襲うバカがいるかよ。


「……俺って……」


1人で無意味なツッコミの繰り返し。

穴があったら……なんて程度のもんじゃない。

ニューヨークどころか、宇宙にでも打ち上げてほしいくらいの気分だった。
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