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片想いの行方 2
第8章 ★結局、仲良し
………終わった。
その姿を探す事が、既に意味の無い事に気付き
俺は無言で座った。
自分の醜態を、1番見られたくない奴に曝け出した事で
……なんかもう
心の奥で、ポキッと音が………
『蓮』
「……なんだよ」
『真の教組はこの俺だ』
「……はぁ?」
……意味不明だけど
何故かドヤ顏をしたヒメが、脳裏に浮かぶ。
『これで貸し借り無しだ。
気持ち悪い友情ごっこも、いい加減終わりにしようぜ」
「…………」
『こんなことばかりしてたら、俺達マジで危ねぇ』
……仕事でも何でも、物事を瞬時に理解し把握する事は
俺にとっては得意分野なはずだけど
完全にへし折られた今の俺では、到底無理だ。
だけど
「……余計なことしやがって」
溜息をつき、そう呟きながら
どこかで、穏やかな気持ちになるのを感じていた。
“ 悲しくて泣いてたわけじゃないの ”
……ヒメが瑠璃に何を言ったかは分からないけど
なんだか、俺が救われたような気分だった。