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第8章 ★結局、仲良し

「～～～～～！！！」


俺は携帯を耳にあてたまま、思わず椅子から立ち上がった。

その音が聞こえたのか、電話の向こうでヒメが爆笑している。

こ、こいつ……！？


『漫画みてぇな偶然な出会いだったけど。
ユーリや他の連中から、お前の彼女がCAってのを聞いてたからピンときたんだ。
しっかしあんなにも美人だったとはな』

「……なっ……！？」

『お前はあーいうモデルみたいなタイプの方が似合うよ。
“ 中身 ” もいい女じゃん。
それなのに一瞬でも周り道したんだから、バカだよなー』


先週とはガラリと態度が変わった、完全なる上から目線。

俺はドクドクと鳴る心臓を押さえて、そっと周りを見回す。


「……ヒメ……てめぇ今どこに……」

『あぁ、心配しなくていいよ』


ヒメは終始笑い声で話す。

その後ろから、同じ敷地内にいる事を示す、発着陸のアナウンスが聞こえた。



『硬派で隙の無い、完璧な男が

空港ロビーでいきなりどストレートな告白したり

愛しさを隠せずに、思わず彼女を抱きしめたり？』


「…………！」


『面白過ぎて忘れるなんて出来ねーし、拡散したい気満々なんだけど。

蓮の面子を保つ為に、特別に俺の心に留めといてやるよ』


「…………！！」


『やっさしーなー、俺♪』