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例えば、こんな...
第6章 バレンタイン企画
「やっ、あっ、あっ……ぁああ!」
余裕のなくなってきた泣き顔が可愛くて、奪うように唇を重ねる。
「んっふっ……んっ……ん!んんん!」
真純が身を捩り、締めつけるように全身を痙攣させた。
「……はっ……ぁ」
やがてくったりと俺に寄り掛かってくる。
しばしそのまま余韻に漂わす。時折ヒクンと締まり、まとわりついてくる熱い襞。ゆっくり指を引き抜くと
「ふぅ、ぁあん」
真純が身体を震わせ、縋り付いてきた。

あぁ、もう
本気で止められなくなりそう

良からぬ欲求を押さえ込み、真純の肩を抱き寄せた。
「立てそう?」
少しの間を置いて、首を振る。

……もしかして、甘えてる?

そう思うと愛しさが込み上げてくる。
ふふっとついこぼれた笑み。
キュツと一度抱き締めてから身体を離し、開いたままの脚を揃えさせる。
「しっかり掴まって?」
真純の両腕を軽く叩くと直ぐにギュッと首に絡んできた。膝下に左腕を差し入れて横に抱き上げる。未だ甘く香る真純を寝室へ連れていった。
ベッドの上に下ろして腕を外させる。
「タオル、持ってくるから待ってて?」
黙って頷いた真純を残し、いつものように蒸しタオルを作って戻った。
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