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暁闇
第8章 好意と好きと
「……で?」
シャワーを済ませた俺は、コーラを片手にテレビを見ていた丈に声をかける。
冷蔵庫から缶ビールを取り出し、ベッドに座った。
「相談って何?
あおいさんには言いづらいことなんだろ?」
そう言うと、丈は俺を見て。
「……だってやっぱこういうの、姉ちゃんにはなんとなく……」
珍しく真面目な顔をする。
俺はテレビを消した。
しん……と、静まりかえる室内。
「実はオレ、好きな子いて」
その言葉に、やっぱり恋愛関係か、と俺は缶ビールを開ける。
ごくりと一口飲んで、続きを促す。