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暁闇
第8章 好意と好きと
「……告ろうかどうか、すげー迷ってるんすよ」
「なんで。好きなら告ればいいじゃん」
「そんな簡単に決められたらこうして相談なんかしませんよー!」
うああ……! と、テーブルに突っ伏す。
「何そんな悩んでんの」
「うう……」
丈はさっきから呻き声しか出そうとしない。
「相手どんな子。そもそも向こうはお前の存在知ってんの?」
「知ってますよ!」
顔を上げて。
「……だって部活一緒だし」
「友達? 仲いいの?」
「オレは、いいと思ってるんすけど」
「だったら告ればいいじゃん」
「だって!」
「何」
うう……、と丈はまた唸る。