この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
暁闇
第12章 告白
『結がね、その日ならいいよ、って――――』
「……ああ」
なるほど。
そういうこと。
『そういうことっすよ!』
口に出してないのに、返してくるその言葉。
思わず口元が笑ってしまう。
『でも、イブに姉ちゃんひとりで出かけてもらうのは、ちょっとなんか……さすがに気がひけるじゃないっすか~』
「……確かに」
その日は、どこも恋人同士だらけだろう。
『でも、翔悟さんと一緒なら、オレも安心だし! それに――――』
不意に、言葉を切る。
「それに? 何?」
俺が続きを促すと、丈は
『……翔悟さんにとっても、いいかなーなんて……』
へへ、と窺うような口調で、そう、そこをついてきた。