この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
暁闇
第12章 告白
……まったく。
あおいさんとは正反対だな。
そんなふうに思いながらも、その彼の性格も愛すべきそれだ。
俺は口元に笑みを浮かべながら、そのままスマホを操作する。
【24日、予定がなければ一緒に食事でもどうですか――――】
あおいさんに送ったその文。
何も予定が入っていませんように、と。
返事が来るまで、それだけをただ祈っていた。
そして、少しして――――。
【はい。楽しみです。
その日、丈は部活の子たちを家に呼んで騒ぎたかったらしいの。
だから誘ってもらえて嬉しいです。
お邪魔虫にならずにすみそうです】
返ってきたその言葉を目にする。
その最後の文がなんだか可愛らしくて。
そして、あいつ結ちゃんだけ呼ぶって言わなかったんだな、と思わず苦笑いをしてしまった。