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暁闇
第12章 告白
そして、24日――――。
昼過ぎ。
あおいさんを家まで迎えに行くと、丈がにやにやしながら挨拶してきた。
苦笑しながら彼の胸元を軽く小突くと、へへっと、口元をさらに緩ませる。
「……ま、頑張れよ」
「もう今から心臓ばくばくっすよー」
こそこそっと、あおいさんに気づかれないように耳打ちしてくる。
「翔悟さんも頑張ってね!」
その一言も、忘れず付け加えて。
「……何をだよ」
「またまたー」
くくく、と。
「姉ちゃん、午前中すげー楽しそうに準備してたから」
「マジ?」
「マジっす」
その言葉につい、俺の口元も緩む。
楽しみにしてくれていたんだ、と。
素直に、嬉しいと思った。