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暁闇
第12章  告白


レストランを出て、イルミネーションで彩られている通りをふたりで歩く。


「すごく綺麗……!」


輝く並木道。まるで光の洪水のような。


……と。
突然、光が消え。


「え?」


暗さに包まれたままでしばらくいると、一斉にまた、それらが点灯した。


「うわあ……」


あおいさんが、感激した様子で声をあげる。
何回か再点灯する時間に、ちょうどあたったようだった。


「点く瞬間って、やっぱりいいですよね」


俺の言葉に、うんうん! と頷く。

無邪気な笑顔。
それが本当に可愛くて――――。


……そっと、視線を落とす。
俺は指先を彼女のそれへと近づけた。

びくっ、と。
その瞬間、触れた彼女の指が驚いたように逃げていこうとする。

俺はそれを、咄嗟に掴んだ。


「……だめ?」


その呟きは、賑やかな周囲の音にきっとかき消されたに違いなかった。
けれど俯いたあおいさんはやがて小さく、でも確かに首を振る――――。


俺は、掴んだ手を一度離した。
それから、あらためて繋ぎ直す。


彼女の横顔は、その綺麗な髪に隠されて。
どんな表情をしているかなんて、わからなくて。


それでも、俺のその手は、そっと握り返された――――。


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