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暁闇
第12章 告白
「おまたせ」
あおいさんが、笑顔で俺に近づいてきて。
はい、とコーヒーを手渡してくれた。
「ありがとう」
早速一口、飲んで。
「……美味い」
あおいさんを見て、言う。
彼女も同じように、
「ん……美味しいね」
そう答えて、俺に笑いかけた。
……そして、ふたり並んで、駐車場の方へと歩き出す。
数分、無言で。
ふたりとも、ただコーヒーを口に運ぶだけ。
けれども緊張からか、その沈黙に耐えられなくなった俺はとうとう口を開いた。
「あの、あおいさん――――」
「私、気にしてないからね?」
俺が話し出すのを待っていたのか、被せるようにあおいさんも言葉を発した。
「……え?」
でも、その言葉の意味が、俺にはよく分からなくて。