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暁闇
第16章  向き合いたい


『あおいさん?』


翔悟くんの、声。
時刻はもう夜の12時になろうとしている。


「……ごめんなさい、こんな遅くに」

『大丈夫です。
……何かありました?』


いつもと変わらない声。
その、優しい言葉。


『あおいさん?』

「翔悟くん……」

『はい』

「……っ、翔悟くん……」


彼の名前を口にするだけで。
どうしてこんなに胸が苦しくなるのだろう。


想いが溢れる。


好き。
……翔悟くんが好き。



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