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暁闇
第17章 交わすたび、深まって
「あおいさん……好き」
私の肩口に、頭を押し当て。
何度も、好き、と。
その言葉を呟く彼。
……頭がくらくらする。
酔う。
酔ってしまう。
翔悟くんのひとことひとことに、もう何も考えられなくなる。
舞い上がって。
ふわふわと、夢のように、頭の芯がとろけるような。
好きなひとに想われる、って。
こんなにすごいことなの――――?
……そしてふと、思った。
私も。
翔悟くんにこういう想いをさせてあげられるんだろうか。
……もしそれが、私にしかできないことなら。
翔悟くんのために。
翔悟くんにこの幸せな気持ちをあげたい――――。