パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第18章 　繋いだ手

「……気持ち、まだ迷ってますよね」


そして、そう、聞かれた。


「え……」

「今日、あおいさん見てたら。
楽しそうに……嬉しそうにしてたかと思うと、急に表情なくして考え込むようにしてたり……そんなだったから」


気づかれてた――――それを知った私は、なんだか申し訳なくなって。


「……ごめんなさい」


思わず、口にした。


「謝らないでください」


でも、そう翔悟くんに言われて。


「あおいさんの気持ち、ちゃんと分かってるから。
……揺れるのも、当然だから」

「翔悟くん……」

「ゆっくりでいいんで」

「……ゆっくり……？」

「ん」


ゆっくりで――――そう繰り返される。