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暁闇
第23章 優しさの連鎖
抱き締めてくれるその腕を、私も抱き締め返した。
「ん」
促され、振り向くと。
ちゅっ、と触れ合わされた唇。
離れて。
今度は私から、求めた。
そしてまた、翔悟くんから。
くすくすと笑いながら続ける、その交互の口づけ。
やがて、彼は私の肩口に顔を埋めるようにして。
「ああもう。好き」
そう言ってぎゅうっと抱き締めてくる。
そのまま、はあっ、と息を吐いて。身体を揺らす。
揺らされながら、甘えるような彼のその仕草に私の胸はたまらなくきゅんと疼いた。
……こんなにも、翔悟くんが愛おしい。