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暁闇
第24章 初めて口にした
彼の汗。
ぽたりと、落ちた。
私も、もう身体中が熱くて。
苦しい体勢なはずのに。
気持ちよくて。
頭がおかしくなりそうで。
もうそんなのどうでもよくなった。
涙が零れ。
目尻を伝って流れたそれは、耳を濡らす。
――――さらわれる。
どこかに。
遠くに。
荒い息。
翔悟くんの?
……私の?
気持ちいい。
どうしよう。
変になる。
変になっちゃう――――。
「んん――――……!」
ふあっ、と浮いた身体。
真っ白になった、頭。
――私の意識は、そこで途切れた。