この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
暁闇
第6章 新たな関係
「――――は!?」
意識がはっきりし、起きあがる。
頭の奥が少しずきんと痛んだ。
「……ここ、どこだよ……」
女の人の部屋らしいのは、置かれている家具や何やらで分かる。
「え……俺、昨日――――……」
呟いて、はっと我に返った。
布団を剥ぐ。
「……焦った」
はあ、と息を吐いた。
服は着ている。
上は、シャツだけだけれど。
よく見ると、俺のものらしい上着とネクタイがハンガーに吊されている。
「やべ……」
昨日、パーティーで知り合った松下さんという女性とバーで飲んだことは覚えている。
けれど、それから何がどうなってここに来たのか全く覚えていない。
ベッドから這い出す。
酔いつぶれるぐらい飲んだわりには、二日酔いはそれほどでもない。
「……松下さん」
部屋にはいない彼女を探すために、ドアを開けた。