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暁闇
第6章 新たな関係
「え……わざわざ?」
俺のために?
「なんか申し訳ないな……」
体調は全然、そんなでもないのに。
「……お姉さんは大丈夫だった?」
「姉ちゃん、酒強いんすよ。普通でしたよ?」
「まじか」
松下さんも、けっこう飲んでたと思ったけど……すごいな。
彼女の帰りを、椅子に座らせてもらいながら待つ。
ゲームに夢中な彼のその姿を何気なく眺めていると、
「……なんすか?
視線めっちゃ感じるんですけど」
笑いながら。
でもテレビの画面から視線を逸らさずに彼は言った。
「ああ……悪い。つい」
慌てて目を逸らし、ドリンクを口に運ぶ。