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暁闇
第6章 新たな関係
「ねえ、翔悟さん。ゲームできます?」
「は?」
「ゲーム。対戦とかどうすか」
にやり、と俺を見て。
「対戦……」
ゲームは、俺、実は意外とやれる。
兄貴とよくしてたから。
さっきから画面に映るそれも、プレイしたことのあるやつだった。
「いいよ」
反論するのを、すっかり忘れてしまった俺。
もうひとつのコントローラーを受け取る。
「悪いけど俺、たぶん丈くんよりうまいから」
「は? まじっすか!」
なんだか嬉しそうに笑って。
「姉ちゃんとやっても弱すぎて、いまいちつまんないんすよね」
「お姉さん弱いんだ?」
ははっ、と思わず笑いが漏れてしまった。
「じゃあ……お互い手加減なしで」
「はい」
俺たちは、にやりと笑い合って―――。