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暁闇
第6章 新たな関係
「ただいま……」
玄関のドアが開き、松下さんが姿を現した。
俺はゲームの途中にも関わらず、握っていたコントローラーをテーブルに置いて立ち上がる。
「あ! 翔悟さん何でやめんの!」
丈君が不満そうに声を上げたけど、とりあえずそれは無視して。
「なんだかずいぶん仲良しになっちゃったんですね」
松下さんが笑いながら言ったその言葉に、俺は苦笑する。
「……何か気が合って」
「姉ちゃん! 翔悟さんマジ強いんだけど!」
「強いって、ゲーム?」
「あ、いや、つい夢中になって」
「じゃあ、昨日のお酒の影響はあんまりなさそうですね」
ふふ、と笑いながら、買い物袋をテーブルに置く。