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BAR・エロス
第11章 面接・・

下半身はすっかりはぎ取られてしまった。
買ったばかりのカシミアのセーターは
無造作にたくし上げられシワになり、
ブラはホックをしたまま引き上げられたので
大きめの乳房はさらに強調されて
紫苑の目の前にさらされた。
「ねぇ紫苑さん、どうしたっていうの?
なんとか言ってよ。
お客さんきたらどうするの?」
しつこく口を動かす私をうっとうしく思ったようで、
黙って、と一言吐き出しただけで
この口を完全にふさいでしまった。
ずっと欲しかった
紫苑の唇・・
とうとうモノにできた。
薄めの唇は見た感じよりも柔らかく、
からめる舌の動きと言ったら・・
なんて細かく動くのだろう・
さすがにもう、言葉は沈んでいった。
これ以上何も言う必要なんかない。
紫苑のキスに黙って従って、
彼の手の動きにすべてをゆだねて・・
念願だった紫苑とのセックス・・
たっぷりと味あわせて、とめいっぱい体を開き
むかえる体勢で足をひろげる。
だがその時、突然紫苑が声をあげた。
「ダメ!いつもの梓さん通りにやって。
されるままじゃなくて、普段のやり方を僕に見せて。
そうでなきゃダメだよ!」
・・は?どういう事?それ・・
大きな紫苑の声に
表情は一転する。
今の今までは官能に溺れただらしのない顔をしていただろうに、
急にたたき起こされた時みたいに
眼だけが大きく見開いた。
そんな私のことなどお構いなしの紫苑。
「いつも通りのあなたのやり方で・・」
私の手を、自分の中心にあてがうように持っていく。
紫苑の下半身もすでに、
何もまとってはいなかった。
まだしっかりと目にはしていないが、
想像どおりであることは間違いないと思った。
それにしても・・
なんだかわかんない・・
さっぱりわかんない・・
でも交わえるんだったらとにかく、と
刺激するために彼を包み込んだ。
手のひらの中の紫苑はゆっくりと硬くなっていく。
その生温かさが、気持ちよかった。
・・なんだかよくわかんないけど、
こうなったらとことんやってやろうじゃないの・・
彼の下から抜け出すと、紫苑の身をソファに横たえ、
床に膝立ちをして
今度は彼自身を唇で包み込んだ。

