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BAR・エロス
第18章 私の中・・
足がなかなか閉じられなかった。

力という力がすべて抜けてしまって、
体はちっともいう事を聞かない。
目じりには涙さえたまっていた。

そんな私の足を紫苑はそっと揃えて、
張り付くように体を寄せ
ほぼ一つになった状態で毛布にくるまった。


「やっぱり梓さんは・・
 僕が思った通りの人だった。
 まっすぐで、人をだますような事をしない・・
 僕の直観は正しかった・・」


申し訳ないくらいの高評価に、
喜んでいいのか少々迷った。


「僕の方が後から入り込んだわけだから仕方ないよ。
 それに・・この先どうなるかなんて
 誰にもわからない。
 ただ、今はっきりしていることは・・
 僕は梓さんの事が好きなんだって、
 認められるってことだけ」


さっきはたぶん、と言っていた彼が
今は好きだと言い切った。
私の話を聞いてもなおそう思えるという事を、
彼の本心だと信じてもいいと思えた。


「梓さんが好きだってことと
 自分のモノにするってことは別だよね」


気持ちに決着がついたことで、声は明るさを取り戻している。


「僕だって
 ついこの前までは女を信じないで
 体だけをむさぼってきたんだ。
 そんなに都合よく人間変われないよ。
 大事なのは正直な気持ちさ。
 あなただって僕のこと・・
 ちょっとは好きになってくれてるんでしょう?」


「ええ・・私の中で紫苑さんは
 どんどん大きくなってきているわ。
 あなたの言うように
 この先どうなるかわからない・・だから・・
 先のことまで考える必要なんてない・・
 今、の気持ちがやがて
 未来につながっていくはずよ、きっと・・」


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