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BAR・エロス
第21章 終わりゆき、そして始まる・・
「ちゃんと一から教えますのでご心配なく。
立派なバーのママに育て上げますよ」
私の肩を抱き寄せた掌のあまりの温かさに
この先の安心を感じ取った。
彼に任せれば間違いない。
きっと身を削ってでも
私をママとして店に立てるようにしてくれるだろう。
お願いします、と頭を下げた。
「水商売の世界では僕の方が大先輩だからね。
ちゃんと僕の言うこと聞いて勉強してね」
「なんだか・・こき使われそうね」
「あれ?先輩に文句つけるの?
後でたっぷりお仕置きするからね。
覚悟して」
甲高い笑い声。
お仕置き楽しみ、とからかう私の腕をつかみながら
笑い転げる紫苑。
かつてこの部屋に、こんな笑い声が
響き渡ることがあっただろうか。
無機質で寂しげだったこの部屋が、
灯りの色さえ変わって見える。
そう思ったら、私、
良い事してるんだなって
自惚れたくなった。
だって、
彼をこんなに楽しげに
笑わせることができたんだから。
「ねぇ、明日、じゃなかった今日さ、
初詣にいこうよ。
もう何年も行ってないんだ。
一緒に行く人がいなかったからさ。
だから、ね、いいでしょ?」
「あ、私もだ。
じゃあ、行こう!」
声をあげながら両手を突き上げる。
紫苑はグラスにシャンパンを注ぎ足す。
音をたててはじける泡を見つめながら、
彼がつぶやいた。
・・未来に予定ができるっていいね・・
立派なバーのママに育て上げますよ」
私の肩を抱き寄せた掌のあまりの温かさに
この先の安心を感じ取った。
彼に任せれば間違いない。
きっと身を削ってでも
私をママとして店に立てるようにしてくれるだろう。
お願いします、と頭を下げた。
「水商売の世界では僕の方が大先輩だからね。
ちゃんと僕の言うこと聞いて勉強してね」
「なんだか・・こき使われそうね」
「あれ?先輩に文句つけるの?
後でたっぷりお仕置きするからね。
覚悟して」
甲高い笑い声。
お仕置き楽しみ、とからかう私の腕をつかみながら
笑い転げる紫苑。
かつてこの部屋に、こんな笑い声が
響き渡ることがあっただろうか。
無機質で寂しげだったこの部屋が、
灯りの色さえ変わって見える。
そう思ったら、私、
良い事してるんだなって
自惚れたくなった。
だって、
彼をこんなに楽しげに
笑わせることができたんだから。
「ねぇ、明日、じゃなかった今日さ、
初詣にいこうよ。
もう何年も行ってないんだ。
一緒に行く人がいなかったからさ。
だから、ね、いいでしょ?」
「あ、私もだ。
じゃあ、行こう!」
声をあげながら両手を突き上げる。
紫苑はグラスにシャンパンを注ぎ足す。
音をたててはじける泡を見つめながら、
彼がつぶやいた。
・・未来に予定ができるっていいね・・