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BAR・エロス
第26章 ママ・梓・・

青葉がしっかりと育ち
いよいよ初夏の日差しに変わる頃、
私の制服も変わることになった。

そう、白いシャツから
ドレスへと。

一人前になったわけではない。
まだまだ見習い中の身だが、
今度はママとしての修業が始まるのだ。


「そろそろ梓もママとして
 店に立ってもいいわね。
 どう?紫苑」


「ええ、もう大丈夫でしょう。
 まだまだ僕がついていないとダメだけど、ね」


あごをつきだし、ちょっとばかし偉そうな面持ちで
私を振り返る紫苑を、
幸子ママは静かに笑った。


4月からは週に5日、エロスで働いた。

特に休みを2日もらいたい、と言ったわけではないが
もうここから先は
無理せず働きたいと正直に話した。

そこで幸子ママは、
これを機会に定休日をつくろうと提案してくれたのである。
そうすれば紫苑も少しは楽になるだろうし、
私も引け目を感じることなく休むことができるだろうと
考えてくれたのだ。

そして当分の間は
終電にあわせて仕事を終えることにし、
週に1、2度閉店まで働いた。

その時は紫苑のところで世話になった。

2人そろって店を出て
静まり返った真夜中の住宅街に
2つの靴音を響かせた。


そうやって日を追うごとに、
覚悟と慣れが体に沁みこみ、
見習いながらもなんとかさまになってきた。

客との会話にもゆとりが出てきた。
酒を作るのはまだまだ
簡単なものしか作れないが、
紫苑のつくった酒を出す時も
始めた頃のようなぎこちない動きではなくなった。

その姿を見て幸子ママは、
いよいよママとしての勉強を始めるよう
促がしてくれたのである。





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