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BAR・エロス
第7章 1人目・・
たんまりと欲におぼれた今夜、
BAR・エロスの凄さを思い知らされた気がする。
「あなたのお相手ができて本当に楽しかったわ。
どうもありがとう」
駅の改札の前で、私は男に軽く頭を下げた。
「お礼を言うのはこちらのほうです。
幸せなひと時でしたよ」
男も照れくさそうに頭を下げる。
そのあと、
連絡先を交換してほしいといってきた。
またあなたと会いたいから、と。
一度ためして気に入れば、今後につなげる。
もちろんそれもいいのだろう。
私もこの男を気に入ったことは確かだ。
彼ならまた相手をしたい、とも思えるが・・
でも、基本一夜限りの相手。
あっさりと次につなげるのでは面白みがない。
なにより、これでは
第二の修をつくるのと同じになってしまう。
「私もあなたを気に入ったけど・・
今はこのまま別れましょう。もしも・・
また会う事ができたら、その時は
縁があるものだと思ってお教えするわ。どう?」
あからさまにがっかりとして下を向いて彼だったが、
私が手を握ると思い直したように
顔を上げてゆったりと微笑んだ。
「ではあなたとの縁を信じて・・
僕は必ずまた会えると思っています」
その瞳の中に感じ取れた強い想いが、
ほんのちょっとだけ心をつついた。
もう一度頭を下げ、私は改札を通り抜けた。
手を振り見送っている男に
大きく手を振りかえしてから、くるりと背中を向けた。
ヒールの音が軽快に聞こえるのは、彼のおかげ・・
思い出すと顔がほてってくる。
彼の顔・・忘れないように脳裏に焼き付けよう。
それともちろん、彼との交渉も・・
再び彼に会えることを期待しながら、
次なる出会いを求めて
またあのバーへ行こう。
BAR・エロス・・
今度はどんな相手を用意してくれるのか・・
この店とのかかわりが
今後の私に何をもたらしてくれるのだろう・・
なんだかあの重い扉が、未来へとつながる扉のように
思えてならない・・
BAR・エロスの凄さを思い知らされた気がする。
「あなたのお相手ができて本当に楽しかったわ。
どうもありがとう」
駅の改札の前で、私は男に軽く頭を下げた。
「お礼を言うのはこちらのほうです。
幸せなひと時でしたよ」
男も照れくさそうに頭を下げる。
そのあと、
連絡先を交換してほしいといってきた。
またあなたと会いたいから、と。
一度ためして気に入れば、今後につなげる。
もちろんそれもいいのだろう。
私もこの男を気に入ったことは確かだ。
彼ならまた相手をしたい、とも思えるが・・
でも、基本一夜限りの相手。
あっさりと次につなげるのでは面白みがない。
なにより、これでは
第二の修をつくるのと同じになってしまう。
「私もあなたを気に入ったけど・・
今はこのまま別れましょう。もしも・・
また会う事ができたら、その時は
縁があるものだと思ってお教えするわ。どう?」
あからさまにがっかりとして下を向いて彼だったが、
私が手を握ると思い直したように
顔を上げてゆったりと微笑んだ。
「ではあなたとの縁を信じて・・
僕は必ずまた会えると思っています」
その瞳の中に感じ取れた強い想いが、
ほんのちょっとだけ心をつついた。
もう一度頭を下げ、私は改札を通り抜けた。
手を振り見送っている男に
大きく手を振りかえしてから、くるりと背中を向けた。
ヒールの音が軽快に聞こえるのは、彼のおかげ・・
思い出すと顔がほてってくる。
彼の顔・・忘れないように脳裏に焼き付けよう。
それともちろん、彼との交渉も・・
再び彼に会えることを期待しながら、
次なる出会いを求めて
またあのバーへ行こう。
BAR・エロス・・
今度はどんな相手を用意してくれるのか・・
この店とのかかわりが
今後の私に何をもたらしてくれるのだろう・・
なんだかあの重い扉が、未来へとつながる扉のように
思えてならない・・