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BAR・エロス
第7章 1人目・・

その時の男のうれしそうな顔・・


「もちろん、今度はゆっくりと
 あなたの蜜の味を楽しむよ。それと・・」


男は私の手を取ると、
癒してもらいたい部分に持っていき、


「僕にも声をあげさせてよ、
 さっきのキミみたいに・・」


わざとイヤラシサをにじませた声でねだりながら
手に力を入れて押し付ける。
純粋に楽しみたい、という彼の望みを叶えるべく、
私は手だけじゃなく唇も添えて
彼をじりじりと硬くしていった。

気がつくと、彼の体からは力が抜け、
半開きになった口からは、薄いベールのような
息が漏れてきた。

・・もう少し、引き延ばそうか・・

彼がしてくれたように強弱をつけて、
そして時折彼の手を使って自分の体もほぐし、
たっぷりと蜜を味わえる状態へともっていく。

すると・・聞こえてきた。
男の、だらしなくもありかわいらしくもある喘ぎ声が。
息づかいも苦しそうなくらい切なくて、
漏れ出した声とあいまって、
私に迫ってくるように聞こえる。


「なんてかわいらしいのかしら・・」


耳たぶを舌で転がしながらささやき、
癒しの部分を手のひらでめいっぱい刺激すると、
彼の声は大きくなった。

その声に私自身も催促するように潤い、
我慢できなくなった。

彼の上にまたがると、自ら彼を導きいれた。

彼と、そして私の声が重なる。

激しく腰を動かすと、その振動に突き動かされたように
彼は私の体を抱えたまま体勢を変え、
今度は私を攻めはじめた。

形勢逆転。
男を操り支配する喜びを味わっていたはずなのに、
彼にまたもや主導権を握られてしまった。
恥ずかしいくらいの声をあげると
男は勝ち誇ったように囁く。

どう?僕の癒しは最高でしょ?・・

悔しいけど・・彼のは最高・・

言葉にならない息づかいが、男をもっと張り切らせた。
この男も、
女を自分の腕の中で好きなように慰めることに
勝利にも似た喜びを感じるタイプなのだろう。

すがりつく私の声に、しっかりと反応する体が
その証拠のように感じた。そして・・

男の激しさに、
私は舞い上がって、落ちた・・


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