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第3章 仲良くなりました。

「本来なら別々に配るんだけど」



二手に分かれた途端にバッくれられたら困るし…

正直、まだ矢野くんの事信用出来ないからなぁ。



「今日は効率とかは気にせずに、一緒に配りましょう」

「……わーったよ」



少しは反省してるのかも？

相変わらずふてぶてしいし、私の目を見て話してはくれないけど返事はしてくれた。



「あんたさ…」

「何です？」



珍しい…

矢野くんの方から話かけてくるとは。



「いや…やっぱ何でもない」



何かもじもじしだした。

こういうのすっげーイライラするんだよね。



「矢野くん。思ってることがあるなら遠慮せずに話してくださいね」

「……っ、だから何でもねーっつてんだろ！」



ああ…照れてるのか？

うん、照れてるんだよね？


もし違うなら今すぐ背中に飛び蹴りかましてやりたいわぁ。