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LEMON DEPENDENCE
第6章 矢野くんの主張!
「めちゃくちゃ美味しい!檸檬ちゃん、どこへ嫁にだしても恥ずかしくないよ!てかいっそ俺のところに嫁ぐ?」

「全力でお断りします」

「檸檬…美味い」

「あ、ありがとうございます」



なんかストレートに言われると照れる。

最初はお世辞かと思ったけど、二人ともぺろっとおかわりまでたいらげて…


―――育ちざかりの恐ろしい事!!



「そんじゃ俺は帰る。檸檬ちゃんまたね」

「はい、また」

「二度とくんな、ハゲ」

「ハゲてねーし」



流星くんは大げさに手を振りながら帰っていった。

途中、足がもつれたようで前のめりにこけていた。

…流星くんの事言えた義理でもないが、ドジすぎだと思う。



「檸檬は泊まってけ」

「流石にそれは…」

「…不安?」

「………」

「俺の事警戒してる?」

「…ちょっとだけ」



流星くんが引き上げてから私は台所を片付けた。

そしていつまでも矢野くん家にお邪魔するのもどうかと思い、帰り支度を始めた。



「…檸檬が嫌がることはしない」

「……」

「だから今晩は、一緒にいてほしい」

「矢野くん…」

「お願いします」



…いや、頭下げられてもなぁ。

困った…非常に困った。



「…わかりました。いいですよ」

「檸檬!」



矢野くんは子供の用に無邪気に笑うと、正面から抱き着いてきた。

なんか…可愛い。


あれ、私…

矢野くんに対して、可愛いを連発しすぎじゃね?


ボキャブラが少なすぎるだろ!!
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