この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
LEMON DEPENDENCE
第7章 赤飯は炊かなくていいです。
「はい、はい。そうっす、元気にやってたっすよ。じゃ」



ピ…


俺は強制的に話を終わらせると、通話を切った。


相手は檸檬の義母…

俺をここに差し向けた張本人。


俺はため息交じりに狭い室内から夜空を見上げた。


この狭い部屋は玲助先輩のアパート。

俺は宿賃をけちる為に無理やり上り込んだ。


別に玲助先輩の行動を特筆したいとは思はないが、一応入浴中だと伝えておく。

…多分、玲助先輩の前で檸檬の義母に電話したら、俺は血祭りにされる。


俺だってあの人…檸檬の義母の事は好きじゃない。


でもあの人は俺の一番尊敬する上司の後妻だ。

邪慳には出来ない。


それにしても…

妙な事を言っていた。


―――――


「蒼空くん、あと一つ」

「なんすか?」

「私と桔梗、近いうちにそちらに行きますから」

「なんで?」

「オープンキャンパスです。桔梗がそちらの大学に行きたいと」

「…檸檬に迷惑かけたらゆるさないっすよ」

「肝に銘じておきましょう」


―――――


桔梗というのはあの人の娘で、檸檬の腹違いの妹だ。

あの人や檸檬の父さんに甘やかされて育った桔梗は…

わがままで、傍若無人で…


檸檬は桔梗の事が苦手だった。

否、桔梗の存在に苦しめられてきた。


あの人と桔梗が来ることを…

檸檬には言うべきか…


少なくともこの場で玲助先輩に話したら、玲助先輩は暴動を起こしかねない。


あの人は何を考えてるんだ?

檸檬を案じたり、苦しめたり…


俺には理解できないな。
/120ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ