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銀剣士の憂鬱
第18章 一緒に

「チェチェ...」
抵抗すればいい。という割にはチェチェのサラに対する力は強く感じた。
「カイルと呼んで下さい。」
サラは初めてのそんな状況に戸惑っていたこともあるが、もうチェチェのことを拒絶したくないという気持ちがあった。
しかし、何よりもサラは不思議と今の状況が嫌だとは思わなかった。
「...カイル」
「そう。前の私ももちろん私ですが、今の私はカイルです。
もうあの時のことをあなたが気にすることはないんです。」
サラは不思議な気持ちだった。
カイルに服を脱がされても結局抵抗せずにそのまま全てさらけ出し、結局そのままカイルが服を脱ぐのも見守ってしまった。
羞恥心のため顔は火照り、どうしよう?という戸惑いもあるはずなのに、カイルに裸で抱き締められると心地いいとさえ感じてしまった。
カイルはサラを力強く抱き寄せ、サラの首もとに舌を這わせた。
「んあぁっ...」
サラは思わず発してしまった自分の声が恥ずかしくて、顔を逸らした。
「かわいい...」
カイルは意地悪く微笑むと、サラの頬を持ち上げて自分の方を向かせ、そのままキスをした。
サラの口を覆うように唇を合わせ、うっすら開いている隙間から舌が入ってくる。
迷わずサラの舌を舐め、味わうように舌を絡ませてくる。
激しく求めていながらも、優しく包み込むようなキスにこの人は自分のことを愛しているのだとサラは感じていた。
カイルは口を離すと、また首もとに顔を埋めた。
ほんのり匂う香りはチェチェのもので、その香りにサラは安心感を感じていた。
「あぁっ...」
恥ずかしさは消えないのに、身体に舌を這われる度に、胸を撫でられる度に漏れてしまう声はどうしようもできなかった。

