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メロウ・ベリー【~MELLOW BERRY~】
第1章 プロローグ&出会い
~プロローグ~
それはとにかく寂寞で暖かく、非日常的な経験だった。
子供の頃の喘息が懐かしく思えるように、温かい缶コーヒーを握りしめるように・・・
非光沢の白いカウンターに頬杖をつきながら暇そうに窓を眺めてる男の人が居る。
窓の左上には「ALSOK」のマーク。目は昔からいいほうだな・・とふと考えた。
これは「僕」。今年20歳になる大学生。
時計の針はまだ21時に到達していない。ため息が少し漏れた。
ここは、京都のとあるスポーツクラブ。男性や女性、学生から高齢者まで様々な人が利用している。
ただし、プール設備や、何十台もエアロバイクが置いてあるような大型クラブではなく
中規模の地域型のスポーツクラブで、料金もさほど高くはないし、
どちらかと言えば市営のジムに近い。
僕は去年の冬くらいからここで働き始めたのである。
それはとにかく寂寞で暖かく、非日常的な経験だった。
子供の頃の喘息が懐かしく思えるように、温かい缶コーヒーを握りしめるように・・・
非光沢の白いカウンターに頬杖をつきながら暇そうに窓を眺めてる男の人が居る。
窓の左上には「ALSOK」のマーク。目は昔からいいほうだな・・とふと考えた。
これは「僕」。今年20歳になる大学生。
時計の針はまだ21時に到達していない。ため息が少し漏れた。
ここは、京都のとあるスポーツクラブ。男性や女性、学生から高齢者まで様々な人が利用している。
ただし、プール設備や、何十台もエアロバイクが置いてあるような大型クラブではなく
中規模の地域型のスポーツクラブで、料金もさほど高くはないし、
どちらかと言えば市営のジムに近い。
僕は去年の冬くらいからここで働き始めたのである。