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Snow☆Love
第1章 親友の恋人
……俺……
……桐山悠弥……
この春念願だった……カメラマンの仕事にやっと入社出来て、日々忙しく送って居る、21歳の若僧だ。
カメラマンと言ってもまだほんとに、
見習いカメラマンになったばかりだった……
……だけど……
やっとやりたい仕事の会社に入社出来、それなりに俺は、
今の仕事に満足は、していた。
……そう……
ある一つの事を、
除いては……
……俺が……
資料を部署に、
運ぼうとしてる時、忙しそうに数人の、スタッフに囲まれ、カメラの道具を、
抱えて小走りに、
歩いて居るアイツにすれ違った。
『……よお!……
桐山!お疲れ!』
『……ああ!……
今から撮影?』
『……ああ!……
まあな!
桐山も忙しそうだな!』
『……まあ……
早川程じゃ無い。
頑張れよ!』
『……ああ……
お前もな!』
『……ああ……
サンキュー!』
……俺は……
アイツにサラリと、嫌みを言ってやった……
……アイツ……
……俺の……
ガキの頃からの、
親友で同期の……
……早川瑠……
……だけど……
同期と言っても、
アイツは入社して、1年めで既に念願の、カメラマンになった……
……俺は……
アイツの才能に、
嫉妬している……
……アイツは……
もうカメラマンなのに……
同じ時期に入社してこの差はなんだよ!
……それが……
自分の力不足だと、言う事も俺には、
充分解って居た……
……クソ!……
このままじゃ、
終われねえ!
……俺達は……
親友だけど会社では流石に名字で、
呼んで居た。