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第20章 私を見ないで...

　只今、

　ランニング練習中。


「あ..あ後３周〜...！」


　私の目の前を通り過ぎていく西谷忍が、

　ウインクをしてきた。

ﾄﾞｷｯ...

　それだけで私の心臓が跳ねる。


　悔しい..

　言われたとおりに好きになってしまったなんて...

　だけど憎めない..

　これが...

　これが『好き』なの...？