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超短編! 妄想・・・・・時々妄想
第12章 おしゃれ妄想には罠がある
「お客様、ご試着ですか?」
振り向くとイケメン店員がにっこりしている。
「あ、はい!」
と、あわあわしながらコートに袖を通す。
あらあ、やっぱいいわねぇ、これ。ほんと、あったかい・・
おまけにこれ・・えー!!これ、2万9千円?!安っす!
「こ、これいただきます!]
「ありがとうございます」
「だって、こんなに良いものが2万9千円なんて、買わなきゃ損よ」
「あの・・お客様、こちらのコートは29万円なんですが・・」
「な、なんですって?!」
値札をつかんで金額の、ゼロの数を確認する。
いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅ・・うまん・・・・・!
「すみません・・ちょっと他もみてからまた来ます・・」
すり足で、逃げるようにして店から飛び出る。
そこで一句、浮かぶ・・・
・・老眼鏡 無いと恥かく お年頃・・
妄想
・・・・・・・・・・時々妄想