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オオカミ君のホンネ
第17章 三度目の正直
染詠side
「うあぁ…ッうぅッ……」
普段は人の嫌がることしかしないのに。ふと背中をさする暖かい大きな手に、涙が止まらない。
さすられ続けて五分、
森野「大丈夫。泣きたいときには泣けばいい。お前は独りで抱え込みすぎ。」
さすが心理カウンセラーをやってるだけあって、言葉とは裏腹に涙は止まっていく。体を包み込む森野の独特の甘ったるい香水とオトナの匂い。この前までは嫌悪感を覚えていたその匂いにすら安心感が芽生える。泣いて腫れるに腫れた瞼を見て、
「泣きすぎ(笑)」
と、優しく額にキスをしてきた。
そのキスで一気におかしな緊張が解けて急な眠気に襲われた。
幸「染詠!」
視界はぼやけてほとんど見えない。
それでも、
染「幸…?」
付き合ってるヤツぐらい分かる。
染「ごめんね……自分…でも、あん…なに嫉妬深いとは……思わなかった…。」
そう呟いて、記憶が途切れた。
「うあぁ…ッうぅッ……」
普段は人の嫌がることしかしないのに。ふと背中をさする暖かい大きな手に、涙が止まらない。
さすられ続けて五分、
森野「大丈夫。泣きたいときには泣けばいい。お前は独りで抱え込みすぎ。」
さすが心理カウンセラーをやってるだけあって、言葉とは裏腹に涙は止まっていく。体を包み込む森野の独特の甘ったるい香水とオトナの匂い。この前までは嫌悪感を覚えていたその匂いにすら安心感が芽生える。泣いて腫れるに腫れた瞼を見て、
「泣きすぎ(笑)」
と、優しく額にキスをしてきた。
そのキスで一気におかしな緊張が解けて急な眠気に襲われた。
幸「染詠!」
視界はぼやけてほとんど見えない。
それでも、
染「幸…?」
付き合ってるヤツぐらい分かる。
染「ごめんね……自分…でも、あん…なに嫉妬深いとは……思わなかった…。」
そう呟いて、記憶が途切れた。