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オオカミ君のホンネ
第19章 答え
もう萎えた。
そんな事よりも幸也の顔が浮かんでくる。あの笑顔を…
『あの笑顔を自分が苦しめている』
そう考えると別れるという想いがよぎった。正樹は見たことも無い顔で突っ立ったまま動かない。
「……ごめん。変なこと話して。」
正樹を押しのけてリビングに向かった。ケータイを手に取ってメールを打った。
カチカチ…
『 別れよう。』
の一言。文字を打って何分躊躇っただろうか。
《ーーーメールを送信しますか?》
「YES」← NO
……カチッ…
さよなら幸也
これが俺の
答え