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オオカミ君のホンネ
第20章 変化
染詠side
外食を済ませて、マンションに戻った。
「……明日、帰るね。」
「……おう…」
それっきり、会話が途絶えた。
…ガチャッ
正樹の部屋に戻って、布団に入った。
フカフカの布団に包み込まれて安心感が込み上げると、それに伴って涙がボロボロと落ちていく。
メールを送ってしまったのに、今更『別れなきゃ良かった』
『きちんと話したかった』だとか、
遅すぎる気持ちが横切る。
でも,幸也のためにはこれしかなかった。幸也に話せば自分の所為だと己を責め立てるだろう。
幸也が本気で俺を愛してくれていたのなら、少しの間傷つけてしまうけれど、幸也ならすぐに彼女をつくって幸せになれるし。
(あー…でも……
そしたら俺が泣いちゃうかな…
…もう幸と呼ぶのもやめよう。
手を繋いだのも、キスしたのも、忘れよう。
「そしたらアイツ…忘れてくれるかな…」
独り言のつもりが幸也に話してる気になって、泣きながらもいつの間にか眠りに就いた。
外食を済ませて、マンションに戻った。
「……明日、帰るね。」
「……おう…」
それっきり、会話が途絶えた。
…ガチャッ
正樹の部屋に戻って、布団に入った。
フカフカの布団に包み込まれて安心感が込み上げると、それに伴って涙がボロボロと落ちていく。
メールを送ってしまったのに、今更『別れなきゃ良かった』
『きちんと話したかった』だとか、
遅すぎる気持ちが横切る。
でも,幸也のためにはこれしかなかった。幸也に話せば自分の所為だと己を責め立てるだろう。
幸也が本気で俺を愛してくれていたのなら、少しの間傷つけてしまうけれど、幸也ならすぐに彼女をつくって幸せになれるし。
(あー…でも……
そしたら俺が泣いちゃうかな…
…もう幸と呼ぶのもやめよう。
手を繋いだのも、キスしたのも、忘れよう。
「そしたらアイツ…忘れてくれるかな…」
独り言のつもりが幸也に話してる気になって、泣きながらもいつの間にか眠りに就いた。